仲正昌樹『ドゥルーズ+ガタリ<アンチ・オイディプス>入門講義』を57ページまで読み進めた。
人間の営みを「機械」に置き換えて、フロイトの「エディプスコンプレックス」と絡めた本である。
全体像を掴むのは厳しい。
しかし、ところどころにヒントのようなものを得ることはできる。
「価値」というものがいかに複雑なのかを思い知らされる。
例えば、「レトルトカレー」という商品にどんな価値があるのか。
まず「美味しい」という効用が得られる。効用価値。
余ったら「お金」に変えることもできる。交換価値。
食べて元気になれるエネルギーがある。使用価値。
そしてまだ目に見えない価値があると思われる。
この本は理解できなくとも、とりあえず最後までは読みたい。
理解できなくても何かヒントが掴める面白い本である。
あっという間に午前の読書は終わってしまった。
午後も資本主義について考えてみようと思う。
このところ、「不合理な道徳観」というものに興味がある。
『予想どおりに不合理』という本がある。
僕は思う。
人間の行動が不合理というよりかは、その根底にある道徳や倫理に矛盾した機能があるのではないか。
つづく