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読書日記8

小坂井敏晶『格差という虚構』ちくま新書 (2021)

正月はお店が閉まっている。

本日は連れと初詣に行き、なんとか空いているカフェで読書。

『格差という虚構』をまた読み進める。 行動遺伝学、認知科学、物理学、科学哲学etc. 話が複雑になってきている。この本の読解には多種多様の予備知識が要求されている。 じっくりと読み進めることにした。

『はじまりのレーニン』を電車で読み進める。 20世紀は物理学においても混乱の時代だった。 ニュートン力学には「時間は不変」という絶対時間が公理となっている。 ところが、人々がそれを疑い始める。量子力学や相対性理論が登場する。 政治と革命。両者において物理なんて全く関係ないと思っていたが、そうでもないらしい。マッハ主義という言葉も初めて知った。

『マッハとニーチェ』(講談社学術文庫)という本を僕は積んどくしたままだった。 これを機に少し読んでみようと思う。

『感ビジネス』のつづきを家で読む。 金融アナリスト、田渕直也『確率的思考』が紹介される。 最前線で戦ってきた人の言葉は重い。 「先のことを予測できないばかりか、予測できると思ってはいけない。」 「長期的に考えていくべきである。」 僕は「短絡的」は示唆に富む言葉だなと思った。

僕は最近、本を読めば読むほどに、余計に世の中がわからなくなっていく感覚を感じ始めた。 例えば、何が優位で、何がそうでないのか。 何が不変で、何が可変なのか。 何が隠されているのか。何が正当化されているのか。 何が認知バイアスで、何がそうでないのか。

だからこそ、ただ感じたことをブログにアウトプットしていくに越したことはない、と思う日々である。 つづく

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