白水社『唯物論』を読む。
唯物論というのは、単純のようなそうでないような、よく分からない概念である。
復習がてら、今週から少しずつ読むことにした。
というのも、マルクスやレーニン、ヘーゲルなどと密接な関係がある。
そして唯物論は歴史に影響を与えている。
マルクスでGoogle検索すれば分かるように、唯物論とマルクスはセットで語られる。
そしてマルクス主義は1960年代の東大紛争と関わりがあり、東大紛争は三島由紀夫と関係がある。(三島由紀夫ファンではない)
唯物論は日本の外のお話ではないことが分かるのである。
今も本屋にいけば、新刊でも三島由紀夫を扱う本がたまに出てくる。
しかし僕はその時代を全く知らない。東大紛争は僕とは無関係な遠い存在であった。
僕は東大紛争というものに全く関心がないまま哲学を学ぶうちに、接点を発見する。そのきっかけが唯物論であった。(おそらくデカルトの機械論などを学ぶうちに)
マルクス、社会主義、政治、民主主義etc.
これを学ぶことに特に意味はないだろう。
しかし、僕は後期資本主義と言われるこの現代社会において、歴史の繰り返し地点にいるのではないか、と少しだけ思うときがある。
昨今、もはや語るまでもないが、差別や格差についての意識が社会レベルで変わってる。
これは平等に向かうエネルギーと見ることができる。
ここに、過去の運動や、マルクスの思想との接点を僕は見出しつつある。
であるので、もう少しこのことについて読んでみたい。
つづく
公開日2022-01-10