吉田徹『くじ引き民主主義』光文社新書2021年を読む。
読書日記32に『格差という虚構』を取り上げた。こちらにもくじ引き民主主義について言及されていた。それほどに、近年注目されているのだろう。
今、EUや日本、アメリカなど、先進国全体的に、国民の政権に対する信頼が著しく低下しているのだそう。
2019年の日本の世論調査によれば、逆に最も信頼できるのは天皇、自衛隊、警察とつづく。最も信頼できないのは宗教とのこと。
何故信頼できないのか。
構造の問題なのか。時代の問題なのか。
これを、制度の設計側として考えるとき、非常に難しいと僕は思う。
どこがうまく機能していて、どこが欠損しているのか。
「今の政治は駄目」
これは幼稚園児でも言える。
こんなことを言っていても先へ進まない。
政治について真剣に考え始めると、スキューバダイビングのように、どんどん奥深くへ、暗闇へとと迷いこむ感覚を覚える。
僕は少し時間をおいて、いったん別の面白そうな本を読むことにした。
つづく
公開日2022-01-13