小川淳也/中原一歩『本当に君は総理大臣になれないのか』講談社新書(2021年)を読み込む。
また、こちらにも小川氏の本について書いてきた。
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本書は小川氏が2014年に出した『日本改革原案』の内容を掘り下げていくものである。消費税25%の引き上げ、ベーシックインカムの実現、環境税の引き上げ、太陽光の積極的利用、原発廃止など多岐にわたる構想である。
本当にできるんですか?という質問を直接ぶつけていく気迫のある本である。
具体的なお話は第3章(P97~)からということで、まだそこまでは読み進めることはできなかった。
第3章までは小川氏のこれまでの仕事や人生に焦点を当てる。
なぜこの人物が注目を浴びることになったのかというと、2019年の厚生省による統計処理不正問題であった。
実際に麻生大臣に対して国会で質疑を行う映像が日テレで放送されてから注目度が高まったようである。
結果的には政権側に軍配が上がったそうなのではあるが、「こんな政治家がいたのか」ということで世間は小川氏に興味をもちはじめる。
小川氏は高校生の頃から意識の高い人物であったみたいだ。それは、親の影響が大きいのだそう。日本を変える決意をし、東京大学に現役合格。在学中に第一次、二次、三次すべての業界でバイトを経験。(製造業、農業、寿司出前)
社会人の新人時代は自ら希望し、沖縄へ。そこで米兵による少女暴行事件がきっかけで始まった県民決起集会に参加するなど、常に政治と関わりつづけた。
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ここまで読んで、僕は信念が固まったら行動は自ずとついてくると感じた。
このケースでは、東京大学に合格すること、第一種国家公務員試験に受かること、政治家になることは目的ではなく手段であることがみてとれる。
この本は、何事も手段が目的化するとうまくいかない、ということを端的に示してくれたように僕は感じた。
また読み進めたい。
つづく
公開日2022-01-18