つづきを読み進めた。
今日はベンサムとミルの功利主義について読んだ。
最大幸福。
よくみると、その幸福とは「快楽」であった。
つまり、単なる快楽主義者なのだろう。
快楽の極にあるのは「苦痛」。
かくして快楽ー苦痛の対立関係が成り立つ。
そして、快楽と苦痛が相殺され、その結果快楽がもっとも最大となるような社会が正義であるということになる。
ミルは、この二分法が単純であることを認める。
例えば筋トレをする方であればなんとなくわかるかもしれない。
苦痛も、快楽の種になり得る。
厳しい訓練を経た結果、実りのあるものとなる。
世の中には敢えて苦痛を選んでいるようにみえる人もいる。(修行僧など)
現在では古典と位置付けられている。
しかし、この頃から現代の正義論の骨格が形成されてきたようにみえる。
つづく
公開日2022-01-25
追記:
「ベンサム=快楽主義者」と決めつけるのは早計だと思われる。
この日記を書いて二年以上経ったが、ベンサムは物事が快と苦にいかにして還元されていくのかを徹底して考えた人物だと認識している。