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読書日記83

本を読むこと、そして書き残すこと――それを読書ブログとして続けているのが「読書梟」です。
             橋本努『自由原理:来るべき福祉国家の理念』岩波書店 (2021)

  

橋本努『自由原理 来るべき福祉国家の理念』岩波書店(2021年)を読む。

本書は社会民主主義、福祉哲学、ボランティアに関わる題材をテーマとしている。

個人的に関心の高い分野である。

昨日軽く、電車内の暴行事件について触れた。

https://nainaiteiyan.hatenablog.com/entry/2022/01/29/210426

人間はひとりひとりでは無力であるのは仕方ない。

だから連帯が大事だと僕は思うのであるが、都会はその機能が崩壊しているとみる。

ひとりで注意するからやられてしまうのではないか。

勿論、注意された人間が刃物を持っていようなら、それは大きなリスクである。

しかし、黙っていることが人間の在り方なのだろうか。

非常に疑問である。

個人としては、精神疾患や自殺の類いは人間のアトム化や連帯感のなさの裏返しであるように思う。

勿論、他にも複数の原因はあるだろう。

これも、深い次元では今日の後期資本主義と言われる社会情勢や、テクノロジーの進歩など、あらゆる出来事と連関しているように思う。

つづく

公開日2022-01-30

こうして書き残すことは、私にとって読書ブログを続ける意味そのものです。

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