こちらを読み終えた。(ネタバレ一切なし)
人生に行き詰まった時に、何かヒントが掴める本だと感じた。
僕は今、やりたいことをやっているつもりではあるものの、それが正しい道かはわからない。
ただ、後悔は絶対しない自信はある。
「自分の人生がおもしろくなければ、おもしろくしないといけない。」
当然だと思う。
今は時代の流れの関係上、自由な生き方が尊重されつつあるように見える。
ただ、それでも保守的な人がマジョリティであるようにも見える。
どちらが正しいかはわからない。
正しいかどうかを決めるのは常に自分だ。
ただ注意しなければならないことがある。
それは正しいと思い込むことだ。
人は何故後悔してしまうのか。
それは正しいと思っていたものが実は正しくなかったからだと理解したからではないだろうか。
社会心理学では度々社会的認知やアイデンティティーを扱う。
アイデンティティーとは何か。自己とは何か。
何回かブログに書いたが、まず教育や家庭において深く刻み込まれた価値観を客観的に見る必要がある。
人は想像以上に価値観の大半を社会と共有している。
自分の遺伝子が他人とほぼ同じであるように、価値観もほとんど変わらないのではないだろうか。個は突き詰めるのは難しい。
見なくとも、どこかで何らかの形であらわてくるかもしれない。
この小説にも、そんな場面がいくつかあった。
ただ、気付くには遅すぎることは避けなければならない。
池田晶子『14歳からの哲学』を思い出した。
つづく
公開日2022-01-26