こちらのつづきを読み進める。
本日は「進化論編」
ざっくりまとめるとこうである。
ハミルトンから始まる現代の進化論は、ダーウィンの「種の保存」理論では説明しきれなかった事が、ドーキンス氏『利己的な遺伝子』の理論により、生物は利己的に行動するということが分かったことによって説明できるようになった、と。
しかしながら、2021年にはそのドーキンス氏を批判する本が出ている。
橘氏の提案(読まなくていい本を読まないままでいるか、否か)をのむか。
僕は拒否する。
この本に載っている本のリストは皮肉なことに、橘氏は全て読んでいる。(ここ強調)
「オレは読んできてその読書が無駄だと分かった」
と間接的に訴えているものの、本当に無駄な読書など存在するのだろうか。
読書に無駄かどうかを判定することに意味はあるのか。
僕は思わない。読書はそれ以上でもそれ以下でもない。
この本は2015年ということで、そこそこ新しい本である。
まだ「無駄だった本」と断定することすらも時期早々ではないだろうか。
デヴィット・グレーバー『負債論』(2016年) ではケインズが引用されニーチェも重要な論考をしていると著者は考え、『道徳の系譜学』が引用されている。
ということで、僕はこの方があまり好きではないが、自分の好きな作家の本だけを読むと考えに偏りが生まれるので読むことにしている。
つづく
公開日2022-02-03