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読書日記118

ここは小さな読書ブログですが、ページをめくるたびに世界の見え方が変わる瞬間を残しています。
        池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版 (2014)

  

池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版社(2014年)を読む。

本屋さんで発見。即購入。

しばらくはこの本を貪り読むこと間違いない。

哲学と思想の違いについて書かれていた。

    

思想は「言葉」になったもので、哲学は「考える」ことだと。

池田氏は「哲学を持て」という言葉が変であると指摘する。

哲学は考えることであるので、「考えることを持て」という具合になる。

確かに変だ。

池田氏はドゥルーズやラカンなどの著作は読んでいないという。

ポスト構造主義以降の哲学は「思想」であって「哲学」ではないという意味だと僕は解釈した。

    

池田氏は哲学が好きなのであって、思想はそうではないということだと僕は思った。

そういう意味では、彼女が何故メディアに出る知識人を「くだらない」と言っていたのかが少し分かった気がする。

つづく

こうして書き残すことは、私にとって読書ブログを続ける意味そのものです。

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