プラトン『プロタゴラス』岩波文庫を読む。
徳は人に教えることができるかどうか、というテーマについて延々と議論がつづく。
85ページほど読み進めたが、プロタゴラスが闘争心丸出しになり、それを察したソクラテスは一度ストップする。というところまで読み進める。
これを読めば読むほど、僕は「知っているつもり」になっていることが、実は山ほどあるのではないか、という気になって仕方がない。
ソクラテスの議論の進め方は、パイドロスやゴルギアスを読む限り、同じように見える。
反論したい事柄に対して、矛盾に導くまで、延々と確実に言えることを「yes」「そうだ」と、相手に何度も同意させて最後にとどめをさす。
知っているつもり、無知の知。
僕はいろいろと不安になってしまった。
つづく
公開日2022-02-14
補足:今思うと、ソクラテスはかなり意地が悪いように思う。ソクラテスは反論できる材料を沢山持っている。
矛盾に導くやり方をソクラテスは知っている。何が誤りなのかをソクラテスは知っている。