つづきを読み進めた。
140ページほど読み進める。
東電OL殺人事件や、売春問題などを「承認論」と絡めつつ考察がなされていく。
承認論については『正義論の名著』の要約で簡素にまとめた。
3つに分けることができる。
・愛の領域
・法の領域
・連帯の領域
僕はこれとマズロー欲求理論の共通性を見出した。
例えば、虐待の経験から自傷に走る人は少なくない。それは、「愛の領域」における承認が「欠乏」していることから発生すると考えられる。
本書でも同様の事が書かれている。
つまり、欠乏→飢え→欲求となってあらわれる。
マズローと同様に、欠乏している欲求が順に埋め合わされていく。
社会が欠乏している領域を「承認」することで満たさなければならない。
僕は今日の時点ではそう解釈した。
「承認論」は承認欲求という漠然とした目に見えない「欠乏」を埋め合わせするための先鋭的な理論であるようにみえる。
本書は「承認欲求」を解体していく道筋をたどっているように僕は感じた。
明日以降も深堀りしていきたい。
つづく
公開日2022-02-17