デヴィッド・グレーバー『官僚制のユートピア』以文社(2017年)を読む。
僕は少しずつ要約するのではなく、本書のさわりとなる内容を把握することに努めた。
さて、この本は何を暴露するものなのか。
40ページほど読み進めた。
「規制緩和」のトリックについて書かれている本だと理解した。
本書によれば、規制緩和という名の「改革」は、結果的に官僚を増やし、事務仕事も増やし、公私がむしろ結束し、あらゆるものが市場に取り込まれ「金融体制」に包括されていくというものであった。
この本もつまりは、資本主義に対する批判的な内容になっている。
『負債論』の続編のようなものだ。
併せて岩波書店の『ブルシットジョブ』を読めば、この世界の支配層(特にアメリカ)で何が行われているのかが少し把握できるかもしれない。
つづく
補足:この本は読み方次第で価値が変わっていくように思う。
何かしらの問題意識を持ちながら読むことで吸収できるものがあると思っているので、2024年現在、できれば再読したい本である。