中島義道『差別感情の哲学』講談社学術文庫を読む。
差別について其の四
導入部分を読む。
「悪のない世界はつまらない」
という主旨が書かれている。
要するに、DRAGON BALLでいうならば、悪役がいないと映画が成立しないので世界がつまらなくなる、というような意見である。
しかし、差別と悪は切り離して考えるべきだろう。
それとも、形而上学では深淵な部分で差別と悪は結合していて、断絶不可能といったところだろうか。
いずれにせよ、「公」の領域において差別が肯定されるようならば、僕はそれについて徹底的に考えたい。
単に思うことと、「発言する」「行動に出る」「排除する」等の差別には大きな壁があると直感では感じる。
吟味したい。
つづく
公開日【2022-02-21
【2024年現在の追記・補足】
この本は結局あまり読むことができなかったと記憶している。
ただ、「悪のない世界はつまらない」というのはやや極端な考えで、善悪二元論で考えるのはナンセンスのように思う。