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読書日記154

小林正弥『ポジティブ心理学 科学的メンタル・ウェルネス入門』講談社選書メチエ (2021)

  

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/16/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98144/

   

時代はポジティブ心理学の登場によりヘドニア的幸福からエウダイモニア的幸福へのシフトしつつある。

本書によれば現代の政治哲学は大きく分けて3つに分類される。

・自由型(リベラリズム、リバタリアニズム)

・福祉型(功利主義)

・美徳型(古代西洋・東洋思想)

  

美徳型は幸福を実現させるべく社会システムをどう構築するのかを模索する立場である。

価値観が多様化し、共通善というものが見えづらい世の中となっている。

ところが、研究によるとどのような文化圏においても幸福度を高める共通項が確認される。

⇒「仁義礼智信勇」

この知見がのちに政策に反映されていくことで日本においても幸福度の底上げが期待される。

ポジティブ心理学の未来は明るい、そんな印象を持つことができた。

  

ビジネスコーナーにおいても近年は「贈与」という言葉をよく目にするようになったうえ、ひとり勝ちするのではなく地域が協力して全体的に盛り上げていく内容の本も増えている気がしている。

もっと心理学者が活躍し、大人のいじめ、いわゆるモラハラやパワハラなどの非合理的かつ不条理な人間が淘汰され、働きやすい環境になっていくことを望む次第である。

つづく

公開日2022-03-08

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