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読書日記164

        松岡正剛『理科の教室』角川ソフィア文庫 (2018)

  

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/18/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98163/

  

今日はポアンカレ(1854-1912)の項からスタートだ。

松岡氏によれば、ポアンカレは数学の4部門を独自にカバーできた最後人物とされる。

(数論、代数学、幾何学、解析学)

現在では2つの部門をカバーすることは困難とされる。

  

そんなポアンカレは若い頃鉱山に関心を持つ。鉱山を理解することがそのまま数学を理解することになる。

物理学者、寺田寅彦(1878-1935)も結晶に関心を持つ。

松岡氏はこれに感動する。

これは決して偶然ではないだろう。

僕は常日頃から「遠回りは近道」という言葉の重みを感じる。

近道をしようとする人ほど無駄な失敗を重ねると僕は踏んでいる。

  

これはスポーツ界においてはもはや定石ではないだろうか。

イチロー氏が「小さなことを積み重ねることでしか高みにはいけない」と言ったように、世の中はあっという間に高みに行ける梯子はないのだということを本書を読み進めながら僕は噛み締める。

つづく

公開日2022-03-11

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