読書日記173
読書ブログという形をとりながら、私自身の思索と読書体験を交差させてみたいと思います。

ラネカー『認知文法論序説』研究社(2011年)を読む。
久々に言語学に触れる。
意味とは何か。
僕はプラトン的な考え方を支持したい。
つまり、意味は数学的な法則と同様に、超越的なものとして人間の外部に実在する。
言葉というものを説明する時点で既にその言葉を使用している。
どこまでも循環論に陥る。
「意味とは概念化のプロセスにある」
「究極的には概念化は認知処理のプロセスそのものである」
以上を鑑みて、結局は物理法則に還元されていくのではないかという疑問点が残る。
意味は捉えきれない。
しかし物理は人間の感覚で捉えきれないものをいくらでも解明してきた。
であるならば、やはり意味ものちに解明される。
つつく
公開日2022-03-13
読書ブログを通じて浮かび上がる小さな思索の断片を、これからも綴っていきたいと思います。
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