こちらを読み終えた。
後半はAmazon等の大企業が世界に与えるのは、経済的支配ではなく政治的支配である点について考察された。
あまり公にならないが、Amazonやアップルのような大企業は度々裁判沙汰になることがあった。
アルゴリズムが暴走し、無人チャットでヒトラーを称賛するような発言をしたり、Youtubeではヘイト動画が広まったりすることがあった。
知らず知らずに民衆がビッグテックにより政治的な価値観を刷り込まれる危険性が指摘された。
もはや「デジタルなことは政治的なこと」なりつつある。
シュンペーターの予想は正しく、イノベーションに対する動機付けは依然として強く、これから名を馳せる天才エンジニアがたくさんあらわれると著書は述べる。
この問題は政策を考える上で重要だとされる。
最後に著書は生きる意味について考えることの必要性を述べて本書は終了した。
意外にも、イーロン・マスク等の経営者はユニバーサルベーシックインカムに賛同している。
政治的な力を持つ彼らが先導を切って実現される可能性もある。
ハンナ・アーレントが示したように、仕事とプライベートの活動の両方が合わさって豊かな日常が送れるような未來に期待したい。
つづく
公開日2022/3/29