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プラトン『国家 (下) 』岩波文庫を70ページ弱まで読み進める。
(こちらのつづき)
ソクラテス (=プラトン) は哲学者が国の最高指導者であるべきだと述べた。
ところが現実はそうなっていない。
ソクラテスは哲学と国家の関係について考察を始める。
現状では、ソクラテスが感じる限り哲学は忌み嫌われている。
トラシュマコスがソクラテスの議論の仕方に文句を言っていたことからも見て取れる。
何故か。
幼いころから哲学的に適切な素質を備える者は数少ない。
そんななか、間違った教育を施された場合には、この子供は将来哲学者になるどころか、真実を見出す能力をも奪ってしまいかねない。
ソクラテスは、哲学は国家という大きな存在の前では無力なものとなることを指摘する。
現に、この時代の統治者は哲学に疎く、国民もさほど哲学に関心がない。
この抗いがたい状況について議論は進んでいく。
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ここまで読み進めた感想としては、彼らはとても机上の空論を話しているとは思えない。
理想を持ちつつ絶えず現状と照らし合わせながら議論が進んでいる。
僕はこの議論を現代の方程式に代入することで何が得られるのかを吟味していきたい。
つづく
公開日2022-03-22