ダニエル・サスキンド『Ai時代の新「大きな政府論」』の100ページまで読み進める。
新しい発見がいくつもあった。
例えば、AIと人間の知能はもはや別物であるという見方である。
それはつまり、猿の言語は猿にしか理解できず、イルカの言語はイルカにしか理解できないというような仕方で、人間の知能をAiは理解できそうもない。しかし、だからといってAIは人間の思考の限界を越えることは無いという意味でもない。
とはいえ、AIが人類に与える脅威を無視することはできない。
イーロン・マスク氏はそんなAIを「北朝鮮よりもハイリスク」とした。
本書ではAIが人間の仕事を奪うパターンを二つ挙げた。
ここに、10のタスクがあるとして、
ひとつのAIが10のタスクを行う場合と、いくつかのAIが別々に行う場合である。
この点はまだ予測がつかないみたいである。
AIは共感や創造力においてはまだ人間に勝てないとされる。
それはAIの思考体系が「ボトムアップ式」であるからとされる。
突然、突飛な発想を抱くのは人間だけであって、あくまでAIはデータをベースとしている。
この点は日々情報が激しく変化する昨今で留意すべきだと個人的には感じている。
「AIは万能ではない」
どの点において、どのような性質においてか。
まだまだ未知な部分が多い。
だからこそ面白味があるのではないだろうか。
つづく
公開日2022-03-27