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日記
大野和基『オードリー・タンが語る デジタル民主主義』のつづきを読む。
台湾がここまでコロナ禍の混乱をうまく乗り切った理由として、SARSの失敗が生かされていることが理解できた。
2000年代前半においては、台湾も政府に対する国民の信頼度が低かった。しかし、反省を生かし、台湾は変わった。国民の政治に対する意識が高まれば公務員の士気も上がるとオードリー氏は語る。
その後はオードリー氏の生い立ちについて話が進む。
印象的だったのは、オードリー氏は幼い頃からプラトンの著書を読んでいたことだった。
親が民主主義に対して意識が強く、プラトン『国家』を小学生の時に読んだそうである。
「ソクラテス式問答法」を大事にしていたと語る。
父親が民主主義に関して意識が高く、家に多くの本があったとのこと。
行動をする時に「なぜそれをやりたいのか説明せよ」ということを問う。
感情と理性の混在する人間の思考を、彼は小学生の頃からうまく整理しながら日々を送っていた。親とよく議論をしていたそうである。
ソクラテスの精神が台湾にも生きていることに僕は感動した。
哲学は力なり。
つづく
公開日2022-04-04
関連図書
プラトン『メノン』
プラトン『国家』