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日記
妹尾昌俊『教師崩壊』PHP新書(2020年)のつづきを読む。
前回では、個人的な見解として、教員の長時間労働の原因はマネジメントにあるのではないかと推測した。
今日さらに読み込んだ結果、少しズレていると感じた。
神林寿幸氏が教員の労働時間について調査を行った。
教員の、1950~1960年代の労働時間と2010年の労働時間において、事務作業や庶務には優位な差が認められなかったとされる。
結論としては「課外活動」に差があるとした。
この課外活動は「清掃指導」や「進路相談」など、非事務的な作業がメインである。
何故そうなってしまったのか。
本書では、ケアや支援を必要とする子供が増加したことが主な原因とされる。
子供たちは個々、様々な事情を抱えていると推察される。
これは間違いなく社会の現象のひとつであって、必ずしも教育だけが解決できる問題でもないと思われる。
つまり、なんらかの歪みが教育業界にも及んできていることが示唆される。
かくして、物事は連鎖していることを思わせるのであった。
つづく
公開日2022-04-10