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読書日記300

    亀山郁夫『人生百年の教養』講談社新書 (2022)

■株式会社講談社

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日記

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/01/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98290/

  

今日はオリンピックと公共について、著者の考えを吟味してみた。

テーマは社会と矛盾。

ビジネスの最優先事項は会社の利益。これを突き詰めれば、後進国を踏み台にしていくことを厭わない発想も当然生まれる。

  

ここで正義を持ち出すとビジネスは止まる。

著者がいうには、「公共」という考え方は「閉じられたシステム」のようなものであるとする。

つまり、後進国は「外部」ということであって、後進国の発展は「公共」という考え方と相いれない。

著者は、嘘を許容することが大人として必要である。という考えを示す。

私は同意できなかった。

  

というのも私は、公共と正義はほぼ同じ概念であり、考え方だと思うからである。

「公共哲学」ともいわれる学問のなかにマイケル・サンデル氏らが関わる「正義論」がその範疇にあることが何よりの根拠ではないか。

嘘を「社会を回すための円滑剤」のように捉える著者の精神年齢を私は疑う。

つづく

公開日2022-04-19

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