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日記
シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』岩波文庫と、
岡田豊『自考』のつづきを読む。
シモーヌ・ヴェイユは科学の功罪について言及したあと、社会的抑圧について考察する。
産業革命以後、人々は労働に苦しめられ「搾取」され、散々だ、これはいったい何故なんだ、ということをマルクスと絡めながら論じていく。
しかし、読者としてはまずマルクスをしっかり理解しなければならない。
ところがそれは並大抵の作業ではない。
故に、なかなか頭に入らなかった。
『資本論』を読む気力はない。
岡田氏は日本の常識について批判していく。
学校のシステムに対する批評や「障がい者」について語る。
岡田氏の考えでは、社会が障がい者を作っているのでは、という見解であった。
国が勝手に「ひきこもり」「ニート」「不登校」という言葉を作っている、それは優しくないよね、という具合に語る。
岡田氏はいわゆる「アラカン」世代である。
私の上の上の世代がこういうことを言うのは逆に新鮮である。これも偏見だろうか。
「社会問題」という言葉にも気をつけなければならない。
勝手に「問題」にされている場合もある。
そして、「わたしたちはこの問題に真剣に取り組まねばならない」と偽善者が現れる。
それは自分自身もそうなる可能性があるという意味では他人事ではない。
だからこそ常に自分で考える。
機械にばかり頼らない。
「自考」は大事だと私も思う。
つづく
公開日2022-04-22