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読書日記354

三島由紀夫/石原慎太郎『三島由紀夫 石原慎太郎 全対話』中公文庫 (2020年)

■株式会社中央公論新社

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日記

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/06/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98350/

  

100項まで読み進めた。

天皇、文学、文化に関することが語られる。

また、度々大江健三郎氏のことも言及される。

大江氏は現在、日本を代表する文学者という位置付けになっているようである。

対談を読むと二人と大江氏との関係について伝わってくる。

  

また、石原慎太郎は小林秀雄と度々会っていたことも分かる。

その人脈の豊かさはどこから来るものなのかと、羨ましくも悔しい気分になる。

話は相変わらず抽象的で難しいが、石原慎太郎が文学に込めた想いはなんとなく伝わってくる。

彼は文学でできないことをやってみようという気概を持ち、また、誰もやらないことを俺がやるという熱を持っていたことが伝わる。

  

表現者という括りでみれば文学も芸術だと個人的には思う。

また、小林秀雄は思想や芸術活動は行動だと述べたようである。

養老孟司『バカの壁』を読むといかに言語が無力か思い知らされるが、その不可能性とやりあいたいという気持ちは、このように文字を書いてる自分も思うところはある。

つづく

公開日2022-05-02

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