■株式会社明月堂書店
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日記
つづきを読み終えた。
内容としては、誹謗中傷とのやりとりがメインであった。
タイトルはまさにその心情を表しているものと察する。
本書は2017年に出版されたものである。
2020年代はまだ始まったばかりだが、ふりかえれば誹謗中傷の時代でもあった。
某恋愛バラエティーの出演者自殺問題や、池袋暴走事件被害者に対する中傷問題等、うんざりするほど中傷の事件が発生した。
仲正氏は多数の本を出している。
それゆえに、本の内容の一部を引っ張って的外れな批判をしたり、人格に対する攻撃をする人がAmazon等に現れた。
その悲惨なやりとりは読んでいて気持ちは良くなかったが、批判の仕方について学べる本でもあった。
ソーカル事件に関しても触れられていた。
事件の内容はwikipediaに載っているので割愛。
橘氏が『読まなくてもいい本の読書案内』においてこの件に触れていた。
ドゥルーズ=ガタリの「リゾーム」はパラダイムによって幕を閉じた、といった具合に、まるで彼らの著書が「不用品」であるかのように批判していたことに私は内心腹を立て、記事にしたが、実際私もソーカル事件について詳しく知らなかったことを今日反省した。
無知の自分が情けない。
わかったつもりは危険。
知的好奇心が満たされると陥りやすい罠だ。
常に謙虚でいたい。
つづく
公開日2022/5/6