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読書日記421

       ボーヴォワール『人間について』新潮文庫 (1955)

■株式会社新潮社

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日記

ボーヴォワール『人間について』新潮文庫を読む。

実存主義哲学者サルトルの内縁の妻とされる人物である。

ここ数ヵ月はフランクル『夜と霧』と『虚無感について』を読んだときの衝撃から、実存主義とロゴセラピーに興味が湧いた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/03/%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%82%af%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%bbe%e3%83%bb%e3%83%95%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%ab%e3%80%8e%e5%a4%9c%e3%81%a8%e9%9c%a7%e3%80%8f%e8%aa%ad%e4%ba%86/
https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/12/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98413/

  

ボーヴォワールは冒頭からヴォルテール『カンディード』の批評を行う。

その後はカミュ『異邦人』を語る。

「実存主義とは何か」といった類いの本や、そのワードをネットで検索して読んでみたところで本当に理解したことになるのか。

最近は、そろそろ解説書の類いから一旦距離を置いてみようという思いになりつつ、自分なりに読み込んで解釈をしてみるということを実践している。

遠回りは近道。

しかしながら、本書もやや言っていることがわからない。

彼女はカンディードを「空虚」として批判している。

また、「異邦人」は人間の超越性を認めていないと批判する。

主体と客体について彼女は論じている。

ランガージュという言葉がある。

実存主義の文脈では社会的参加、と訳されるようである。

そしてボーヴォワールはサルトルとともに精力的に言論活動をしたとされる。

なんとなくではあるが、この本は、人間を語るというよりかは「人間の目的について」掘り下げる論考であるように感じた。

つづく

公開日2022/5/20

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