■株式会社新潮社
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日記
池田晶子『無敵のソクラテス』のつづきを読む。
今日はインターネットの話と脳科学の話を読む。
インターネットを介した情報を知ることは本当の「知る」ことではないと池田氏は語る。
自分では知り得なかった情報がインターネットで手に入る、素晴らしい。
しかし、それは必然的に他者から与えられるものでしかない。
自分の力で「想起」しない限り、知ることにはならないと池田氏は語る。
一方、池田氏はインターネットを全否定している訳ではないことも理解できた。
「まずはしっかりと自分で考えなさい、そこからです。」と言っているように感じた。
脳科学に関しては、エンドルフィンについて語られる。
「脳に良いこと」
池田氏は、善いものは善い、悪いものは悪い。それだけのことと語る。
端的に言えば、善いことを追求すれば副次的に「脳に良いこと」が伴ってくるので、「脳に良いこと」を優先することによって、逆説的に「脳に悪いこと」が起きる可能性について池田氏は示唆していると理解した。
これはフランクルに通ずるものがある。
意味は結果で目的であってはならない、と。
つづく
公開日2022-05-26