■株式会社河出書房新社
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日記
アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ『私はゼブラ』のつづきと、(読書日記449に収録)
ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』と、
スーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ』河出書房新社 (2018年) を読む。
ニーチェは善悪の二分法を否定している。
「持つべき善は存在しない」と述べている。
その理由を、ソンタグの本で回収することができた。
ニーチェは反プラトン主義者であったとされる。
「神は死んだ」が本当に意味するものについてはまだ分からないが、「プラトンは死んだ」なのだろうか。どうなのか。
そのあと、ニーチェの思想を継承しつつ、文学で武装する『私はゼブラ』の主人公を眺める。
文学のほうが現実よりも真実に近い。
そのように語る。
形而上学的な見方だ。
ノヴァーリスは「哲学はホームシックだ」と言った。
いかなる時も動じず、穏やかな精神を保とうとする態度が、ホームシックに近いのだ。
ニーチェも恐らくこの言葉に頷くだろう。
今日の午前は、哲学と文学を反復しながら思索にふけった。
つづく
公開日2022-05-29
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