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読書日記451

       ニーチェ『悦ばしき知恵』河出文庫 (2012年)

■株式会社河出書房新社

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日記

ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』のつづきと(読書日記450に収録)、

『悦ばしき知恵』河出文庫 (2012年) を読む。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/17/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98450/

   

解説書ばかり読んでいる自分を軽蔑する。

今日はひたすらこの2冊を中心に読み進めた。

ニーチェはやはり善悪について、ソクラテスとプラトンとは違う立場にいるようにみえる。

以下、全て本日の感想。

あくまで推測ではあるが、19世紀までに人類が示した「正義」というものがいかに陳腐なものであるのかを、肌でニーチェは感じていたのかもしれない。

『悦ばしき知恵』において、「徳」が有害であることを書き連ねている。そこは確認することができた。

スーザン・ソンタグは『ラディカルな意志のスタイルズ』において、ニーチェは反プラトン主義であることを書いていたので、これはおそらく間違いはない。

忍耐強さ、勤勉、節制。

それらが何をもたらしたのか。

人類は二回の世界大戦を経験。

確かに、結果的に人類は正義というものの無力感を実証的に示したようにみえる。

この時代において哲学は無力か。文学は無力か。

日本学術会議から6名の「人文」学者が除名された。

時代はAIだ、テクノロジーだ。

しかし変えるべきは「外」か「内」か。

つまり、「技術」か「精神」か。

ニーチェが世に提出したものを確かめずにはいられない。

つづく

公開日2022-05-29

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