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読書日記461

        プラトン『法律 (上) 』岩波文庫 (1993年)

■株式会社岩波書店

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日記

プラトン『法律 (上) 』のつづきを読む。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/17/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98460/

   

280項まで読み終えた。

四巻が終わったので要約したい。

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プラトンは正義の定義を「不正を懲らしめるもの」とした。

プラトンの著書では何度も語られているが、つまりは「善い」ものを追求する姿勢である。

前回に書いたように、人間は自然を支配できるものではないことをプラトンは認識していた。

そこでプラトンは、支配者は法律に支配されるべきであると主張した。

次に立法にあたってどのようなことに着目すべきが語られた。

プラトンは、医者には二種類いるという話を用いながら法律の立法の仕方にも二種類あることを説明する。

プラトンが言うには、医者とその助手がいて、後者も医者のうちとみなした。

この話はやや分かりにくかったので、注釈を参考にしながら前者を「説得的」医者とし、後者を「強制的」医者とする。

プラトンの時代には奴隷とそうでない人間がいた。

前者には「強制的」な処置がなされ、後者には説明の伴った「説得的」処置が行われていたとされる。

この話を比喩として、プラトンは立法の話を展開する。

プラトンは、ここまで(280ページにわたって)交わした話の内容を市民に伝えるべきかどうかを話し合う。

つまり、法律は「強制的」であるか「説得的」であるか、すなわち「序文」を法律に備えるべきかどうか議論する。

結論としてはどの法律にも「序文」は入れるべきであるとした。

280ページにまで時間をかけたのは、いわば必然であり、体育でいうならば「準備体操」のようなもので、これは必要であるとしたためである。

以上で第四巻のまとめとする。

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ここまでまとめてみて、勿論完璧には仕上げることはできていないが、肝心な部分はしっかりと拾えている自負はある。

このまま(上)を読破してみたい気持ちである。

つづく

公開日2022-06-03

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