■株式会社河出書房新社
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日記
バタイユ『有罪者:無神学大全』河出文庫 (2017年) と、
ヘンリー・ジェイムズ『ロデリック・ハドソン』のつづきと、
リルケ『芸術と人生』白水社 (1997年) を読む。
最近は自身の無力感から感傷的になりがちである。
そんなときは文学、哲学、芸術の世界に浸ると気分が落ち着く。
今日はバタイユとリルケの言葉になびく。
ついつい手帳に言葉を書き写したり、自分なりに浮かんだ言葉を書き残す。
「芸術とは内省の時を意識の中心にもたらすもの」-リルケ-
「全てが虚しいと知ることで私は堪え忍ぶのである」-バタイユ-
「満たされた欲望は苦悩の仕上げをする」-バタイユ-
『ロデリック・ハドソン』はいよいよ半分にさしかかる。
芸術で勝負に挑むハドソンであったが、熱い情熱がゆえに、誘惑に負け借金をしてしまう一面を見せる。
情熱はリスクである。
リスクでありアヘンでもある。
しかし情熱は人を陶酔させもする。
つづく
公開日2022-06-09