画像引用元:白水社
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日記
ルース・バトラー『ロダン : 天才のかたち』白水社 (2016年) 、
ロザリンド・E・クラウス『アヴァンギャルドのオリジナリティ : モダニズムの神話』月曜社 (2021年) 、
ヴィクトール・ユゴー『ノートルダム・ド・パリ』のつづきを読む。
(読書日記498に収録)
まず朝からアバンギャルドについて読み込んでみた。
正直なところ、あまりにも難解な文章で何一つ吸収できなかった。
見切りをつけユゴーの小説に没頭。
午後はロダンの評伝を読み込んだ。
今回は本気になり、えんぴつで印象的なフレーズ等を線で何度も引いた。
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ロダンの評伝は夢中になって読むことができ、半日で100ページ進めることができた。
まず、ロダンはユゴー『ノートルダム・ド・パリ』を読み込んでいたことが書かれていた。少年時代は読書家という一面もあったみたいである。
国立の美術学校の試験に3回挑み、3回とも不合格という苦労話も書かれていた。
そのなかで不幸中の幸いとして、くじ引きで決められる徴兵(7年間)に免れたことがあった。
落胆しきっていたロダンに父親が手紙を書いた。
不屈の精神、意志、決意というものをよく考えてみなさいというメッセージで、父親はロダンが労働者を超える存在になれることを信じていた。
その後は仕事をしながら自主的に製作をし、営業活動に勤しんだり身銭を切って文芸の協会に入り込んだことなどが紹介された。
どう見ても若いときのロダンは苦労を重ねている。
順調とは言えない青春時代。
こういう話を聞くと、何気ない一日の大切さが身に染みる。
つづく
公開日2022-06-19