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読書日記526

    ホセ・オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫(1995)

■株式会社筑摩書房

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日記

今日読んだ本:

ホセ・オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』

ヴァヤイヤク・プラサード『悪いがん治療』

ジャン=リュック・ナンシー『モーリス・ブランショ』

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メモ

日記にまとめるので省略

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日記

『大衆の反逆』は、『自発的隷従論』と違う見方をしているように感じた。

時代が大きく離れているので、もしかしたら20世紀は大局的には変化したのかもしれない。

オルテガ氏によれば、大衆は凡人であることを自覚しながらも自身の権利を主張するようになり、それを「超デモクラシー」と読んだ。

そこに恐怖を感じていると述べていた。

議論の方向性は違うにせよ、後者は人々の退廃ぶりに嘆いていた。

今日は『悪いがん治療』を読了。

端的にいえば、現代の科学力をもってしても万人に対する完璧な治療法は存在しないのだと理解した。

また、製薬会社、医師、FDA (アメリカ食品医薬局) の奇妙な三角関係の実態も少しだけ明らかになった。

勿論、悪意の塊であるはずはないのだが、やはりお金もうけのために貧しい国に人々を治験の対象とするのはどうかなと感じた。

そもそも、仮に素晴らしい薬ができあがったとしても貧しい人々の手元には届かない。

『悪いがん治療』によれば、新しい薬の価格は年々上がってきている。

FDAに大きな権限は無いとされるが、政治的な力学が働いており、著者の研究でも追いきれない程に実態は複雑化しているとのことである。

度々、バイオパイラシー (生物資源の海賊行為) という言葉を目にする。

SDGsを全面的に肯定するのではなく、小さな世界で何が起こっているのかを知っておくことは大事ではないだろうか。

はてなブログを見ていると、自己保身、自己防衛、投資に躍起になっている人が多いように感じる。

少しがっかりする。

自分は人のことをとやかく言えないような人間にはなりたくないので、いろいろとコツコツやっていきたいと思う。

公開日2022-07-16

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