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読書日記530

   仲正昌樹『ヘーゲルを越えるヘーゲル』講談社現代新書(2018)

■株式会社講談社

公式HP:https://www.kodansha.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/KODANSHA_JP?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

今日読んだ本:

岡本祐一郎『アメリカ現代思想の教室』

ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』

仲正昌樹『ヘーゲルを越えるヘーゲル』

水無田気流『背表紙の社会学』

レヴィナス『全体性と無限(上』

杉村靖彦編『個と普遍:レヴィナス哲学の新たな広がり』

ハン・ミファ『韓国の「街の本屋」生存戦略』

インベカヲリ★『「死刑になりたくて、他人を殺しました」無差別殺傷犯の論理』

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メモ

平和であればあるほど犯罪者への偏見が強い

⇒日本は加害者の家族へのダメージ大

アルベール・カミュ「正義には正しさと共に心の温かさも含まれる」

チャールズ・テイラー⇒新自由主義(通称ネオリベ)を「アトム化」と批判

ローティの正義論⇒私的(善)と公的(正義)に分割

公私の境界線は??

ローティは「共同体主義」を批判

⇒「共通善は空疎」

ヘーゲルの「精神」の本質

⇒自由(Freiheit)≒ 自己表現

アンソニー・ギデンス(社会学者)

⇒デモクラシーのパラドックスを主張

「成熟したデモクラシー国家は政治家への信頼が低下していく」

レーガン、サッチャー、ハイエク、フリードマン

⇒ネオリベの象徴的人物

ローティは左翼を分類

・改良主義的左翼

⇒経済的観点から(賃上げ等)改良することを目指す左派

・文化左翼

⇒ジェンダーや人種的な問題を扱う「カルチュラル・スタディーズ」の観点からアプローチする左派

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日記

今日も横断的に政治を中心としていろいろなことを吸収。

インプットした量と疑問点の量は比例することを実感。

例えば、私的な事と公的な事の境界線が曖昧である。

これは恐らく新書の限られた文字数では扱いきれていないのだろう。

そうなるとこちらから調べにいかなければならない。

1990年代以前の著書は中古で買うか図書館に行くしかない。

気軽に立ち読みできないのが厳しい。

既にどんなことが論じ終わり、どんな点がまだ未解決であるのかを整理しきれない。

能動的に調べるしかないことを痛感。

ロールズ『正義論』は実践的な例には触れず、原理による理論の構築に専念したとされる。

政治はどこから「主観的」になってくるのだろうか。

完璧に中立な政治理論は存在するのだろうか。

おそらくない。

ハーバーマスなどの哲学者はコミュニケーションを含めた社会理論を構築したとされる。『討議倫理』など

こちらを読めばあちらを読まなければ理解できない。

こういうのは独学では効率が悪く愚かな行為なのだろうか。

プラトンの唱えた「善」「イデア」がなぜこんなにもぼやけて濁っているのか。

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今日はNewsPicksで松岡正剛氏と波頭亮氏の対談を観た。

経済の変化の速度が早すぎて人文の研究が追いついていないという論旨であった。

特に経済に関する翻訳本は、日本で売場に出たところで既に世界の状況が変わってしまっているという印象はある。

翻訳本なんて読んでいる暇はない、それくらい変化が早い印象がある。

そういう意味ではやはり資本主義は「暴走状態」であると感じる。

家に帰ってゆっくり勉強をする人は少数なのではないだろうか。

波頭氏は文学部廃止論に触れて、内心では激怒している印象があった。

日本の大学生は全体的には勉強しない。

入学試験をクリアしたら後は楽という印象は今でもある。

これについては企業や経団連と関わってくるだろう。

メディアが政府の監視をするように、アカデミズムもそのような機能を備えなければ秩序は崩れてくるだろう。

本も微力ではあるが、歴史的には支配者から恐れられていた事実がある。(トルコ大王など)

本は剣よりも強し。

今日はあまり勉強が捗らなかったように感じている。

アウトプット7割派の樺沢紫苑氏には今のところ同感できない。

インプットが多くなければ深い洞察が得られない。

今日の記事は受け売りばかりで情けない。

公開日2022-07-20

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