■株式会社化学同人
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日記
読んだ本
小坂井敏晶『答えのない世界を生きる』
ダニエル・ミラー『消費は何を変えるのか』
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メモ
ノーベル賞は学部卒の素人研究者でも取れる
⇒田中耕一さん
ニュートンの理論に異を唱えた独学者ファラデー
独学は最強
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日記
有隣堂の科学書コーナーにわりと政治的な本が置いてあった。
『地球温暖化で人類は絶滅しない』
書店に行くと脱炭素や温暖化に対する批判的な本はよくある印象である。
本書を80ページほど読み進めた。
内容としては、まだまだ整理はついていないが、プラスチックのストローはプラスチックごみの0.1%に過ぎないといったことが書かれていた。
また、課題としてはごみの削減ではなく、途上国のインフラ整備が優先されるべきであると書かれていた。
海に流出するのはごみの量の問題ではなく、流さない仕組み作りでもあるという主張には同感できるものもあった。
大半は発砲スチロールが占めているということで、問題はいろいろと複雑なように感じた。
小坂井氏の本は常識を疑う点が強調されていた。
また、自身は社会心理学者でありながら、人文系は全く役に立たないと書いていたのは皮肉だろうか。無力感からだろうか。
普遍的な真理は存在しないということを書いていた。
どうなのだろうか。
「真理が存在しないと断定できる根拠を明確に述べよ」という課題に対して彼はどのように答えるのだろうか。
世界には矛盾しかないのだろうか。
とにかく、「問い」を立てることの大切さが強調されていた。
最後まで読んでからもう一度振り返りたい。
「○○は良くない」
ということを書くときに、そもそも「良いとは何か」が人間には予め分かっていて、その不思議な理性が「善悪」という言葉を作ったのではないだろうか。
こういう話は古典的だろうか。
今日読んだ3冊は哲学的な問いに溢れている。
魅力的な本である。