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日記
本書の読書は二回目になる。
この本を読んで男性は大いに反省しなければならない。
ということを前回の感想文で書いた気がしている。
タブーの領域に入るには勇気がいる。
見たくない現実を見てから始まるものもある。
道徳を日々考える自分にとっては避けられない本であった。
性と戦争について語るのはあまりにも難しい。
必要悪という言葉に対して違和感を感じつつも、悪を自己の内部に抱いていることもまた事実である。
100ページ弱読み込んだ。
奇妙なことに、ある側面においては人間は同じことを繰り返しているようにも思えた。
それはファッションと同じようなもので、古い価値観と新しい価値観をぐるぐる旋回している社会であった。
年配の女性が保守的であると思わないでください、と上野氏が書いていた。
サルトルとボーヴォワールの関係について紹介され、当時のインテリ層に受け入れられている価値観であったという。
少し前に、私は平等が不幸を生み出すという考えに一定の理解を抱いていた側面があったが(『格差という虚構』を読み終えたあたり)、今は変わりつつある。
人と比較して生まれる形態の幸福というものに、虚構性を抱かざるをえない。
平等はあらゆる幸福の支点ではなかったのか。
公開日2022-07-31