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新・読書日記55

 クリステン・R・ゴドシー『エブリデイ・ユートピア』河出書房新社(2024)

■株式会社河出書房新社

公式HP:https://www.kawade.co.jp/np/index.html

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Kawade_shobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

2024年、衝撃を受けた本のひとつにクリステン・R・ゴドシーの本があがるのは間違いない。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/13/%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%bbr%e3%83%bb%e3%82%b4%e3%83%89%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%80%8e%e3%81%82%e3%81%aa%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%82%bb%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9%e3%81%8c%e6%a5%bd/

  

今日は帰りの電車とカフェで本書を読んだ。

相変わらず意識を吹っ飛ばしながらも、なぜかページは飛ばないので地道に読み進めた。

競争社会、能力主義が生み出す社会のひずみのひとつに「家父長制」というものを著者は挙げている。

 

自分も女性との対話を通して、無意識のなかに「男らしさ」にかかわるあらゆる価値観(男は競争に勝たなければならない、長男は長女とは違い、家を支える存在でなければならない等)とがいかに内面に浸食しているのかを痛感した。

意識しなければ家父長のイデオロギーに無自覚に加担してしまう。

時代は過渡期だ。

  

自分はなぜフェミニズムというものが何度も何度も波を押し寄せてくるのか、理解に苦しむ時期が何度もあった。自分より稼いでいる女性なんて数えきれないほどいるではないか、と自虐的になったことが何度もあった。

上野千鶴子氏や、鈴木涼美氏などのポピュラーな本からこの本の著者のような本まで、いろいろと読み漁った。

  

時代は過渡期であるが、自分の価値観も過渡期にいる。

今まで当たり前だと思っていたことを疑わなければならないときもある。

  

本書はいろいろな観点から、いろいろな読み方ができると思う。

今自分は「ウェーバー問題」を少しずつ進めていきたいので、官僚制と家父長制の相関関係などについて絡めながら本書をゆっくり読んでいきたいと思う。

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