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読書日記565

     ポール・ブルーム『反共感論ー社会はいかに判断を誤るか』白揚社 (2018)

■株式会社白揚社

公式HP:https://www.hakuyo-sha.co.jp/

公式X(旧 Twitter ):https://x.com/hakuyo_sha?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/26/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98564/

  

日記

270ページまで読みきった。まだ全部読み終えていないがキリが良いので感想を書き残したい。

最終章は理性と心理学、脳科学に関する内容であった。

社会心理学の欠点として「再現性のなさ」が挙げられた。

別の研究所でやると結果が異なる。それでは根拠が強化されず、妥当性に欠けてしまう。

しかしながらも、著者は決定論的な、遺伝や物質が全てを支配しているので自由意志はなく人の行動はコントロールされているという見方には与していない。

この複雑性、不確実性に対して客観的な「理性」が重要であることは疑いない。

アメリカでは客観的な道徳の法則などない、という見方をしている人が一定数いることが書かれていた。

著者はそうはみていない。

道徳はむずかしいと書きつつも、やはり著者もそのなかでも面白さを感じているのではないだろうか。

大事なポイントは低次の現象と高次の現象を見極めることだと感じた。

人は、胃痛を説明する際に素粒子の話を持ってくる必要はない。

それと同じように、それぞれの事象には量子から説明するよりも更に合理的な説明(高次のもの)が存在する。

それを突き詰めて、優先順位を整理し問題を同定することが大切であると感じた。

公開日2022/8/3

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