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つづきをよみすすめた。
日記
本書を読み進めると、著者は大学院で動物倫理を研究していたことが書かれていた。
著者は「人文系は役に立つのか」という問いに対して、必要であるとする立場に立っている。
内容は動物倫理に移った。
ヴィーガニズムやベジタリアンに関わる主題である。
個人的にこの分野には関心があまりなく、今までその類いの本を読んでこなかったので新しい発見があった。
著者は差別と区別をしっかり整理したうえで、想定される反論を論理的に反駁した。
例えば、「植物にも意識がある可能性があるので安易に切り落とすべきではない」という主張に対しては、進化論の見解を引っ張りだし、移動できない植物に感覚器が備えられるメリットがないため、その主張(意識があるかもしれない)は退けられる、という具合に。
ひとつひとつ納得しながら読み進めることができた。
進化論という言葉を聞くと、なんとなく「弱肉強食」の論理があり不快に感じることがあるが、冷静に読んで考えてみると、しっかりとした根拠があり真っ当な論理構造になっていたことがわかった。
もう少し読み進めてからその詳細、感想を具体的に書いていきたい。
公開日2022/8/9
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