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読書日記593

       G・H・ミード『精神・自我・社会』みすず書房(2021)

■株式会社 みすず書房

公式HP:https://www.msz.co.jp/info/about/#c14087

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/misuzu_shobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

ジェスチャーについて語られた。

お店のなかできょろきょろしていれば、その人は席か人を探している可能性が高い。

ミードによれば、並行説に固執したヴント(心理学の祖)は行き詰まっていたという。

生理学的現象と心理的現象は連関しているという見方であった。

端的に、実験心理学のアプローチから人間を記述しようとすれば、それは社会的な物事を無視することになる。

ミクロ⇒マクロへ説明するプロセスである。

ただミードにいわせれば、ジェスチャーとは「行動のプロセス」であって、感情がそのままジェスチャーに表れているのかというと、そう単純ではないことを指摘した。

例えばあえてテーブルを叩けば「怒っている」というサインをまわりに与えることになる。

「意思表示」としてのジェスチャーにおいては、「敢えて」そのようなジェスチャーを「演技」として行うことを想定すれば、当然のように、ジェスチャーから感情を説明することは不可能であることがわかる。

・・・

本書でガブリエル・タルドについて言及がなされた。

模倣の研究はミードの時代においてもかなり進んでいたみたいであったが、重要度はなく、説得力に欠けるものであったという。

しかしながら、思想家ジル・ドゥルーズによって再評価されたとされる。

それはなぜなのか。

気になるところであった。

公開日2022/8/10

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