■株式会社新潮社
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メモ
セルヴァンテス「文学とは絵空事だ」
絵空事・・・物事を誇張したりうそを加えること
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日記
本書は文学、批評について小林秀雄による若かりし頃の論考となっている。
自然主義のゾラ、サンボリズム(象徴主義)のボードレールについて小林秀雄が語る。
しかし、1時間以上読み込んでもなかなか分からない。
ピンと来そうで来ない。
自分の力量不足に苛立つ。
勿論、分かることもあった。
作品を読まずに非難することは愚劣であり、まず作品を読んでからものを言え、という小林秀雄の姿勢だけは確認することができた。
敢えてこの記事に少々味付けをするならば、哲学的な問いかけである。
小林秀雄は「精神」という言葉をよく用いる印象があった。
人ではなく「精神」である。
「精神は文体をもたない」
このフレーズに哲学的な趣を感じた。
池田晶子氏も精神という言葉をよく用いる。
精神は文体ではなく、単語を結合させ意味を形成させる重力のような力学がある。
この不思議な感覚は本書を読んで少しだけ感じた。
公開日2022/8/15