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読書日記618

日下部吉信『ギリシア哲学30講 人類の原初の思索から(上)――「存在の故郷」を求めて』明石書店(2018)

■株式会社明石書店

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つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/01/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98616/

 

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メモ

ヘーゲル「人間の言うことなどどうでもよろしい」

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日記

本書はある意味衝撃的で、個人的には哲学史のパラダイム転換である。

著者は、哲学の理性的な体系などなく、あくまで「民族意識の差異」であると主張する。

そのため、哲学史は個々の学説の単なる比較ではあってはならないとされる。

著者いわく、それは剥製化された哲学思想の展示会にすぎない。

本書は歴史的な側面から、そして理性ではなく「主観」から哲学史を吟味することを試みている。

この着眼点は今まで読んだ本のなかでは、おそらくなかったように感じた。

哲学者の祖をタレスとしたのはアリストテレスといわれ、我々はアリストテレスの主張に依拠しているという、批判的な態度がうかがえた。

とても面白いので本書は絶対に読み通せると確信している。

(恥ずかしながら、複数の文学作品(カラマーゾフの兄弟等)、哲学書に挫折中)

公開日2022/8/19

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