閉じる

読書日記621

  モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ ――世界の再魔術化』文藝春秋(2019)

■株式会社文藝春秋

公式HP:https://www.bunshun.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/bungeishunju

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メモ

Why > How・・・アリストテレス

How > Why ・・・近代

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

本書は二回目の読書になる。

https://nainaiteiyan.hatenablog.com/entry/2021/12/22/180304

  

あれから約8か月。

少しは視野を広げて物事を見られるようにはなっていると思いたい。

本書をどうしても再読したくなってしまった。

序章をゆっくり読み、第一章を軽く読んだ。

病める現代社会について語られた。

アメリカやフランスにおいても自殺者が増え、薬浸けにされ、精神科が整備工場になっているということが書かれていた。

うつ病の生理学的な説明では足りない。

実存的な「虚無感」が社会を覆っている。

しかし、その虚無感は捉えどころがなく、曖昧で漠然としたもの。

個人的にはそのように感じている。

時代は錬金術(近代)やアニミズム(古代)にもはや頼ることはできない。

この抗えない虚無に打ち勝つには、新しい魔術化が求められる。

そのような内容で本書は幕をあけた。

主体性の回復は私にとって大きな問題である。

公開日2022/8/20

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free