閉じる

読書日記622

山本浩貴『ポスト人新世の芸術』美術出版社(2022)

■株式会社美術出版社

公式HP:https://bijutsu.press/

公式X(旧 Twitter ):https://x.com/bss_books

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

脱人間中心化と芸術について論じられている本となっている。

50ページほど読み進めた。

何故芸術家に女性が少ないのか。

今までほとんど気にしたことなかった。

序盤ではフェミニズムやコロニアリズムの観点から、「権力」がいかに文化を歪曲させていたのかが語られた。

大学の授業で、映画『タイタニック』を白人中心主義の観点から講師が分析していたことを思い出した。

著者はポストコロニアリズムの問題点について語る。

コロニアリズムに「ポスト」はない。

コロニアリズムは形態を変えてもなお存在している。これは同意する。

コロナ禍では世界で連帯していくことの大切さを教えてくれた。

しかしながら、治療薬の治験の対象は貧しい途上国の人々であることも見受けられた。これは別に陰謀論でもなんでもない。

男性中心主義や人間中心主義。

世の中はどこまでも不平等であることを再認識した。

不平等であるどころか、不条理である。

だから勇気をもって発信していかなければならない。

(このブログは読書をして感じたことを書き連ねていくものであり、政治的な意図をもって活動していないことに留意していただきたい。)

令和になってようやく差別に対する理解が少しだけ進歩した気がしてくる。

私たち平成生まれの人間は大いに内省し、既存の不条理な社会構造を解体し、代替案を提出していかなければならない。

公開日2022/8/20

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free