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読書日記623

ジョセフ・ヒース/アンドルー・ポター『反逆の神話〔新版〕: 「反体制」はカネになる』ハヤカワ文庫(2021)

■株式会社早川書房

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日記

つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/29/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98580/

  

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日記

途上国においては経済が発展する度に幸福度が上がるが、豊かになったあとの国はそうではない、そのように語られた。

その話についてはいろんな本が語っている。

本書では囚人のジレンマと絡めて語られた。

豊かな国、特にアメリカでは自己顕示としての消費がある。

高級時計を身につければ平凡な市民との違いを示すことになる。

しかしながら、今日、車が誰でも持てるようになっている。

一昔前はそうではなかった。

著者によれば、有形財は幸福をもたらすが、地位は基本的にゼロサムゲームである。

つまり、誰かが優位にある場合、必然的に他の誰かが不利になる。

威厳を高める財 (高級時計の類い) の生産にかける時間は浪費に終わると指摘した。

顕示としての財に価値を感じる人々が、それに価値がないと意志表示しなければこの泥沼からは逃れられない。

現代の消費心理として、顕示としての財を承認してしまう集団的な行為が囚人のジレンマのように最適解へ辿り着けない原因となっているとのことであった。

というわけで、私個人としては、ブランディングというものは虚構で詐欺的であひ、社会にとって毒であると思った。

公開日2022/8/21

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