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読書日記627

          田口久美子『増補 書店不屈宣言』ちくま文庫(2017)

■株式会社筑摩書房

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メモ

田口久美子「文化というものは無駄と無理の果てにあるもの」


日記

ジュンク堂の副店長(田口氏)は、日々変化していく出版業界をどう見たか。

書店員が書いた本は無いわけではないが、少ない。

サンプル数が圧倒的に少ない。

もっと現場からの声を聞きたく即購入。

Amazonが一時、日本に消費税を収めていなかったことが書いてあった。

(著者によれば、現在は「納税しているだろう(推測)」)

また。フランスでは、書籍には対して減税の措置が取られていることや、Amazonに「送料無料禁止」なる法律を設けていると書いてあった。

ここに言論の国(フランス思想が時代を牽引した時期があったので)、「フランス」の書物に対する敬意が伺えるのではないだろうか。

出版と法律について書かれた本は非常に少ないと言っていい。

毎日本屋さんに行くが、そういう類いの本をほとんど見かけない。

法律の専門書にそういう本はあるのかもしれないが、一般向けとして、人々に本と法律について問題提起を行う書籍は皆無である。

ないのであれば自分で調べるしかない。

そう感じる。

著者はAmazonが出版業界の足を引っ張っているという見方であった。

余談ではあるが、先週Amazonから注文した本がボロボロの状態で届いた。(無論、即返品した)

合理性、効率性。

この二点は文化と相容れないのだろうか。

公開日2022/8/23

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