閉じる

読書日記644

            トーマス・ベルンハルト『破滅者』みすず書房(2019)

■株式会社 みすず書房

公式HP:https://www.msz.co.jp/info/about/#c14087

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/misuzu_shobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メモ

パウル・ヴィトゲンシュタイン・・・・・(1887-1961)

哲学者ヴィトゲンシュタインの甥、ピアニスト 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

本書は「ヴィトゲンシュタインの甥」と「破滅者」の二部構成となっている。

隙間時間を利用しながら「ヴィトゲンシュタインの甥」を読み終えた。

そのあとに解説をさらっと読んだ。

内容としては、甥の晩年について語られる。

かつては才能溢れるピアニストであったが、精神科病院で最期を過ごすことに。

全体的には回想録のような形式で、なんだか寂しい小説であった。

芸術家や哲学者が最期に狂気に陥ることが少なくない。

ヘルダーリン、ゴッホ、ニーチェ、ゲーデル等

狂気と才能に関してはこちらの本に詳しく書かれている。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/05/%e6%9d%be%e6%9c%ac%e5%8d%93%e4%b9%9f%e3%80%8e%e7%8b%82%e6%b0%97%e3%81%a8%e5%89%b5%e9%80%a0%e3%81%ae%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e3%80%80%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%88%e3%83%b3%e3%81%8b%e3%82%89%e3%83%89%e3%82%a5/

  

狂気は本質的に何を意味するのか。

統合失調症とは本質的に何を意味するのか。

個人的に、そういったことを形而上的に考えることがしばしばある。

しかしながら、結局のところ全く分からない。

狂気が先か、才能が先か。

それすらも全く分からない。

脳科学的には「ギフテッド」と呼ばれるそうであるが、私は「本質」にしか興味がない。

いろいろと考えさせられた。

公開日2022/8/29

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free