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読書日記660

立木康介『精神分析の名著 – フロイトから土居健郎まで』中公新書(2012)

■株式会社中央公論新社

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日記

なんとなく、やることがなかったので読んでみた。

よくよく見ると、無意識やナルシシズムの定義について自分は誤解をしていたことが分かった。

本書によれば、無意識とは「意識では及ばない知」のことであり、単に感覚的な話ではないとのことであった。

また、フロイトのいうナルシシズムとは「リビドー(性欲動)」が満たされている状態をさす言葉であった。

・・・

男女の脳の構造の違いがどのような違いを生むのか、決着がついていない。

男性の暴力性はホルモンによるものである、というのは証明されてはいないものの、ある一定の説得力はある。

フロイトはナルシシズムの概念を導入した後に反論されたことを鑑みて「死の欲動(タナトス)」を導入した。(ユングが批判)

この点についてはこれ以上詳しく書かれていなかったので割愛。

フロイト全集を読むなりするしかない。

ただ、フロイトの章を読み終えてなんとなく感じたのは、男性の攻撃性は満たされないことから発生するもの(つまりはある種の破壊願望)であるという見方は一定の説得力を持つように思われる。

しかしながら結局のところ仮説は仮説。

男性の攻撃性をどう説明できるか。これは分かりそうで分からない。

公開日2022/9/6

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