■株式会社 みすず書房
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メモ
ピーター・B・メダワー(イギリスの動物学者)「仮説とは未知なるものへの創意に富む飛躍である」
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日記
もののけ姫を観てから本書まで直線的に、色々な本を読み漁ってきた。
文明批判(宮崎駿氏)から資本主義批判。(イリイチ、ドゥルーズ、岡本太郎)
地球が太陽の周りをまわっていると示されてからは、人々の世界観は大きく転回した。
ニーチェのニヒリズムは、物事の予測可能性と少なからず関係がある。
生きる意味がないという観念は、宇宙はただ自然の法則だけに従う意思なき物体に過ぎないという帰結のせいでもあると思われる。
しかしながら、生物と非生物の境界線が分かっていない。
ここに、決定的な見落としがあるのではないか、そのように思った。
エントロピーは局所的にはその法則に従っていない。(地球には生命があるので)
全ての物質はエントロピーの餌食となり、宇宙は絶対零度へ向かっていく。
松岡正剛氏は生物について、負のエントロピーを食べる物質と表現した。
(マイナスをかければ物事が逆さに引っくり返るという意味合いで)
では、生命は何故エントロピーに逆らうのか。
・・・
まずは本書の「はじめに」を全部読んだ。
素人には科学の地図がさっぱり分からない。
何が分かっていて何が分かっていないのか、それを確認したかった。
進化論が宇宙の説明に全く寄与していないことが語られた。
エントロピーをはじめ、熱力学は(つまり物理学は)大きな役割を果たしていると書いてあった。
本書がエネルギーを軸に書かれているのは、まずエネルギーのメカニズムについて解明されなければ生命の謎には近づけないと判断されているからだと察する。
存在について、生命の神秘について考える時に本書を読まずにはいられない。
つづく
公開日2022/9/12